配線資材製販業界で工業会設立の機運が盛り上がってきた。このため、昨年、設立準備事務局(セフティデンキ内)を設置し情報収集を行ってきたが、今年さらに設立に向けての具体的な意向確認へ、21日には業界初の交歓会を催す。近年、模造品や化学物質規制、規格統一などの課題が出てきているだけに、業界あげての解決が望まれている。
結束バンド、配線ダクト、スパイラルチューブ、ジッパーチューブ、基板アクセサリー、コネクター、表示材料、圧巻端子、端子台などの配線資材業界は、途上国からの模造品流入、化学物質規制を含む環境対策、規格統一など業界全体に関係する問題を抱えている。
配線資材は電子・電気回路構成には不可欠な部材だけに、品質の維持向上がユーザーから求められており、業界あげて取り組む必要性が強まっている。
昨春、配線資材製販会社を対象にアンケート調査したところ、411社から回答を得たが、「業界規格の必要性」について75.6%が必要としている。不要は4.8%。
「化学物質規制情報の必要性」では82.9%が必要とし、不要は1社のみである。
「RoHS対応データ提供経費」に関しては、92.6%が経費は増加したと回答。
「劣悪品対策」では未実施が48.8%に及んでいる。
こうした諸問題の解決へ工業会設立の機運が出ている。
アンケート調査では、「品質保証・データ統一」で工業会が行って欲しいとする回答が58.5%に達し、また「工業会の必要性」も63.4%が必要と回答している。
配線資材関連の製販会社の大半が工業会レベルでの課題解決を求めていることから、設立準備の第一ステップとして製販会社が一堂に会し情報交換する場として、初めて賀詞交歓会を開くもの。
この交歓会は21日年後5時から、東京都中野区の中野サンプラザで開催される。
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